煩雑な計算をしなくても、相続税のだいたいの目安がわかる。
いざ相続があったときに税金の心配をして頭を悩ませないよう、だいたいの相続税額の目安は頭に入れておきたいものです。
自分の税額を把握することが、節税、相続対策の第一歩です。目安となる相続税の目安表を掲載しておきます。相続税額の目安がわかっていれば、それに向けて納税資金を積み立ておくなど準備もできます。
相続税の早見表は
- 法定相続分どおりに財産を分けたとして合計額を計算。
相続税額の合計額を、実際に取得した財産の比率に応じて按分にしています。 - 配偶者の相続分には、配偶者の税額軽減を適用したと仮定しています。
【相続税額の算出例】
相続財産が9,000万円で、配偶者と子ども2人の場合の計算式(早見表の中で赤い線で囲っている部分)
①相続財産合計額-基礎控除額
- 9,000万円-(3000万円+600万円×3人)=4,200万円
②相続税の総額を計算する
- 配偶者の相続税額/4,200万円×2分の1×15%-50万円=265万円
- 子ども1人当たり相続税額/4,200万円×4分の1×15%-50万円=107.5万円
- 相続税の合計額=265万円+107.5万円+107.5万円=480万円
③各相続人の納税額を計算する
- 妻の納税額=480万円×4,500万円÷9,000万円=240万円
配偶者控除により0円 - 子ども1人当たりの納税額=480万円×2250万円÷9,000万円=120万円
2人分で240万円
資料/【相続税額早見表平成27年改正後】