こんにちは。ひかり測量設計の道中です。
今回は、土地の測量をする目的とその手順の説明と費用についてお話し致します。
【測量の目的】
土地の測量をする目的は大きく分けて3つあります。
- 土地の面積を確定すること。
- 土地の境界を明確にし、境界紛争を防止すること。
- 境界線が確定した後に発生する越境物の取り扱いを取り決める覚書を作成し、権利関係を明確にすること。
法務局で請求できる登記事項証明書によって土地の所在・地目・面積などを確認することができます。
しかし、登記事項証明書に記載されている情報が絶対に正確なわけではありません。登記事項証明書の情報が古い場合や、現況と違っている場合があります。また、一見して境界線がここだと思っている場所が隣接の方に確認してみると全く違う境界線であったりするケースが多く見られます。
そのため、境界を確定する必要があるのです。
【測量の手順】
測量の手順としては以下の流れで進んでいきます。
- 調査
- 隣接土地所有者への挨拶
- 現況測量
- 関係者立会いのもと境界を確定
- 境界標埋設
- 筆界確認書等の書類作成
- 調査
法務局で登記事項証明書、公図、地積測量図、旧公図を調査し、役所で当該地が道路や水路などに接している場合には、どの所管で境界が確定しているかどうか等、調査することになります。 - 隣接土地所有者への挨拶
現地で測量を行う前に、隣接土地所有者へこれから測量作業を行なっていく主旨を説明し、協力をしてもらえるよう挨拶を行う。 - 現地測量
現況を調査し、既存の境界標があるかどうかなど調査し、測量作業を行う。 - 関係者立会いのもと境界を確定
隣接土地所有者と道路や水路を管理している役所を交えた立会いを行い、境界を確定する。 - 境界標埋設
確定された境界に境界標を埋設する。 - 筆界確認書等の書類作成
立会いに基づいて確認した境界を示した書類を作成し、お互いに保管する。
土地の測量費用はいくらかかるかといえば一概に言えないですが100㎡以下の土地で40万円から80万円ぐらいになります。
【測量の費用】
測量費用に関しては、ケースによって大きく異なります。
大きく異なる理由としては
- 土地の大きさの相違
- 土地の形状による相違
- 測量を行う隣接土地所有者の数の相違
- 確定した境界点に埋設する境界標の設置数の相違
- 測量を行う土地に隣接する官民境界の有無
上記の理由などにより費用は大きく違ってきます。加えて依頼者の完了予定の時期などによって人員の数や投下時間を総合考慮して費用を算出します。
土地をお持ちの所有者様が境界確定のお手続きをお考えになられたらお気軽にご相談ください。見積もりだけでも算出させて頂きます。