人工衛星を利用した測量(GNSS測量)

みなさん、こんにちは。
ひかり土地家屋調査士法人の大栢です。
今回は、GNSS測量(GPS測量)とはどういうものかをお話したいと思います。

GNSS測量とは人工衛星を使用した測量方法であり、従来の二人一組でTS(トータルステーション)を使用した測量とは大きく方法が異なります。
まず、GNSSとは、Global Navigation Satellite Systemの略称であり、日本語訳では全球測位衛星システムと呼ばれています。
近年まで、GNSS測量ではなくGPS測量という名称でした。GPS(Global Positioning System)は、アメリカ合衆国が、航空機・船舶等の航法支援を目的として、人工衛星を利用した衛星測位システムです。その同じ人工衛星システムを利用して測量を行うことから、GPS測量と呼ばれていました。
2011年4月より、GPSだけでなく、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等を使用する全球測位衛星システム(GNSS)へと更新されたため、名称がGPSからGNSSへと変更されたのです。

  • GPS    … アメリカ合衆国が運用している衛星測位システムです。
  • GLONASS … ロシア連邦が運用している衛星測位システムです。
  • Galileo  … EU(ヨーロッパ連合)が運用している衛星測位システムです。
  • 準天頂衛星(QZSS) … 日本政府とJAXAによって、主に日本地域向けに利用可能としている地域航法衛星システムです。

GNSSのメリット

  1. 「直接 公共座標(世界測地系)や経緯度・標高を求める事ができる」
    観測したい場所の公共座標値や経緯度・標高を求めることができます。
    また、工事現場内に基準点を設ける場合、一般的に国道沿いなどにある既設の基準点や山の上の三角点から基準を移設します。しかし従来の測量(トータルステーション・他)では、現場と基準点の距離が離れれば離れるほど誤差が大きくなり、測量日数がかかり費用が増大します。
    GNSS測量は、直接GNSS衛星からの電波を受信・測位するため、上記のロスがありません。また、電子基準点 を使用することにより、新点のみの観測だけとなり大幅に効率化が図れ、高精度・短工期・省コスト化が可能です。
  2. 「相互の視通不要」
    建築現場や測量作業エリア内に重機や建物などの障害物があり、次の基準となる点が直接見えなくとも問題がなく、複雑な多角測量(トラバース測量)を組む必要がないため、誤差の解消と省力化が可能です。
  3. 「天候に左右されない」
    従来の測量(トータルステーション・他)では、天候などにより精度が大きく左右され、また悪天候の場合 観測ができない場合もありましたが、GNSS測量は、雨・風・雪・かげろうなどの天候による影響をほとんど受けることがなく、24時間観測が可能です。

欠点としては

  1. 空が開けていない・・・観測点近くの高い木、建物は電波受信の障害物になります。
  2. 衛生電波の反射・・・建物や看板、山の稜線などは衛星電波の反射の原因になります。
  3. 妨害波の影響・・・高圧送電線・大電力レーダーの近くでは観測に影響を受けます。
  4. 専用器械が必要・・・衛星電波の受信と同時に測量行うため専用の器械が必要になります。

上記の点に気をつければ、広範囲において高精度の測量が可能であり、これからの測量において、基準点の測量に関してはGNSS測量が基本となり高精度化が進んでいくものと思われます。

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